有隣堂は、2024年12月1日から2025年11月30日までの販売実績をもとに、2025年の年間ベストセラーランキングを発表した。集計は自社開発の店舗運営システム「Book Store Central(BSC)」によるもので、全店の書籍販売数に加え、キュービックプラザ新横浜店でのZINE、公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」に関連するR.B.ブッコローグッズの販売実績も対象としている。

有隣堂全店の書籍ランキングでは、『大ピンチずかん 3』(鈴木のりたけ/小学館)が1位を獲得。シリーズ作品の継続的な支持が改めて示された。実用・学習分野では、『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)や『本当の自由を手に入れるお金の大学 改訂版』(朝日新聞出版)などが上位に入り、学び直しや生活改善に関心を寄せる読者層の厚さがうかがえる結果となった。また、『会社四季報 業界地図 2026年版』(東洋経済新報社)は、公式YouTubeでのライブ販売企画と連動し、短時間で完売するなど、書店発の情報発信と販売施策の効果が表れた。

キュービックプラザ新横浜店のZINEランキングでは、崎陽軒のシウマイ弁当を題材にしたZINEが複数ランクインし、地元文化への関心の高さが反映された。あわせて、校正や編集など「つくる側」に寄り添う内容のZINEも上位に入り、ZINEコーナーが創作の入口として機能している点も特徴となっている。

さらに、「有隣堂しか知らない世界」発のR.B.ブッコローグッズでは、5周年記念商品が上位を占めた。実用性と記念性を兼ね備えたアイテムが支持されており、書店のキャラクターコンテンツが購買体験の一部として定着していることが示された。
今回のランキングは、書籍販売にとどまらず、ZINEや動画メディア、オリジナルグッズを含めた有隣堂独自の取り組みが、地域性や読者の関心と結びついている現状を浮き彫りにしている。
